文章がまとまらない…誰でも上手に文章を構成する方法【構成を組み立てる技術】

初心者ライターや駆け出しライターがよく悩むことがある。

それは、書きたいことはあるのに「うまくまとめられない」ということだ。

頭にはたくさんのことが思い浮かぶのに、いざ文章にすると支離滅裂になっていたりする。

うまく書いたつもりが、やたら修正をくらったりする。

そんな、悩みを解決する【構成を組み立てる】というスキルを簡単なポイントで紹介したい。

構成を組み立てる技術

【1】文章にも幹事の気くばりを!

冠婚葬祭などには誰でもそれなりの段取りで挑む。宴会の幹事を任されれば、みんなを楽しませるためにどんな段取りで進めていけばいいのだろうと頭を悩ます。

なのに文章となるとなぜそれができないのか。文章の構成も宴会や旅行の計画と同じで、参加者全員に楽しんでもらうことを忘れてはいけない。

【2】起承転結の三大メリット

どんなものにも長い間に形作られた受け入れられやすい構造があり、その代表である「起承転結」にはメリットが多い。

文章の構成に関して、「起承転結」という物事の流れを4つのステージに分け、それぞれに特徴を持たせる方法がある。

人間の考え、感覚の流れに自然に寄り添う4つの場面展開であるため、読者も受け入れやすくその使い方の基本を身に付けておく効果は大きい。

この種の構成は文章を書く時、常に意識しなければならないということではなく、

なかなか構成のアイデアが浮かばないとき、少し曖昧な考えを整理整頓するときなどには大きな助けとなる。

「起承転結」の3つのメリット

①書き手の頭の中の整理整頓

②読み手の理解を助ける

③大胆な場面展開が可能

【3】書き出しは、限りなくスリムに!

どんな書き出しが読者の心をとらえるのだろうか。

そのために忘れてはならないのは「スリム化の柱」だ。

例:

三年前に亡くなった私の母はものすごく負けず嫌いの人だった。泣いている姿を私に見せることなく七十八歳で旅立った。

スリム化:

負けず嫌いだった。泣いている姿を見たことがない。七十八歳で旅立つ。三年前だ。

スリムな書き出しはその後の軽快なリズムに繋がってゆく。同時にドラマティックな「結び」へと読者の心を誘う。 ただやみくもに短くするのではなく「スリム化の柱」をしっかりと把握しておくことが大切だ。

【4】思わず「結び」を見たくなる「ドラマティックな書き出し」を!

前項の「書き出しは限りなくスリムに!」に沿ってとりあえずスリムな書き出しにはなった。次はそれを「ドラマティック」にする必要がある。

例:

・国境の長いトンネルを抜けると雪国であった(川端康成 雪国)

・メロスは激怒した(太宰治 走れメロス)

心が揺れ「結び」、結末も知りたくなる。長編小悦でもそうなのだから我々が日常書く四百~八百字、長くても二千字前後の文章なら目を移動させるのもたやすい。

「書き出し」は作品全体を覆う空気に溶け込んでいることが大切。浮いてはならない。ただ、読者が最初に接する位置にあるのだ。「読者の心に一瞬にして届く表現」を貪欲に探す必要がある。感性のすべてを注ぎ込まなければならない。

「ドラマティックな書き出し」からは「何かの予感」が生まれる。

感性のすべてを注いで、貪欲に表現を探すことが大切。

【5】読者の想像力に委ねる「結び」を

文章を感動的に締めくくりたい 誰もが願うことだ。書き手と読み手、いずれの心にも残る「結び」とは、読者の想像力のための「余地」を残しておくことが大切。

フィナーレの余韻を共に味わうために、

一文をあえて加えないことで読者もこの思いを作者と共有できる。

【6】「書き出し」では「結び」を、「結び」では「書き出し」を意識する

「書き出し」にエネルギーを注ぐことは当然だが、熱中するあまり「結び」のことを忘れていないか。

「書き出し」と「結び」は常に呼応する必要がある。そのためには「書き出し」の際すでに「結び」を意識し、「結び」に至った時、改めて「書き出し」を振り返らなければならない。

なぜなら読者は常にそれも無意識のうちに「書き出し」と「結び」を確認しながら先に進んでいるからだ。

「書き出しと結びとの呼応」は意外に難しい。いつの間にか少しずつ横道に入り始めていてもなかなか気づきにくい。

まず「書き出し」と「結び」を書き終える。それから改めて「書き出す」

これくらいの注意深さが大切だろう。

「書き出し」と「結び」ががっちり組み合わされていることが文章の基本であり、

これがずれていてはどんな中身も無駄になる。

【7】書こうとすることが、そもそもどれくらい世の中で知られているか?

これから書こうとすることは、どの程度知られていることなのか。的外れな文章を書かないために心に留めておくことは?

富士山や走れメロスのように著者や作品、その内容についてほとんどの読者が理解している場合、「基礎データ」は不要だ。しかし「書こうとすること」がほとんど、あるいは全く世の中に知られていない場合、基礎データの割合は必然的に大きくなる。

これから書こうとすることが世の中でどれくらい知られているか、この見立てを誤ると読者の中に疑念、不安などの消化不良が最後まで残ることになる。書かれること「認知度」「知名度」は冷静に計測したい。

「基礎データ」と「独自の考え方・感じ方」との割合に充分な注意が必要。

【8】「身近なテーマ」ほど、読者の要求するレベルは高い

「大変そうなテーマ」と「大丈夫そうなテーマ」 第一印象では簡単そうに見えても実際に書き始めてみると逆のことが多い。

「大変そうなテーマ」例えば「捕鯨」

基本的には書き手も読者もそれほど明確なイメージを描き切れていない。

「大丈夫そうなテーマ」例えば「母校」

それぞれ具体的な思いがある。読者は自身にとても身近な「母校という文章」の内容にはそれなりのレベルを期待する。つまり満足のハードルが高いということになる。

最終的には「母校」は少しやっかい、「捕鯨」は何とかなりそう と逆転してしまう。

まず思いつくものを入口とすればいい。ただ自分の目でしっかり選んだ入口でなければならない。「独自の視点」「新鮮な材料」がそれにあたる。

「手強い」「取り組みやすい」という印象は実際には逆のことが多い。自らの目で選んだ入口であれば、必ず奥へと道は開ける。

【9】「大きなテーマ」には「身近な材料」で、「身近なテーマ」には「大きな材料」で

テーマに関しどんな材料を選ぶのか。読者にとって「最良の材料」とは?

「大きなテーマ」には「身近な材料」で「身近なテーマ」には「大きな材料」で

「硬いテーマ」には「軟らかい材料」で「軟らかいテーマ」には「硬い材料」で

絶対的な原則ではないが、肝心なのはテーマをあらゆる角度から品定めすること。

それによって、読者にとってどの角度が一番受け入れられやすいか見えてくるはずだ。

材料選びには、テーマから一歩離れた姿勢も大切。

発想を逆転させてみると意外な視野が開けてくる。

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